ペミカンの意味 登山用語

ペミカン

ペミカン(英語:Pemmican)とは、北米大陸の先住民族であるインディアンの伝統的な保存食のことで、携帯保存食の一種である。ぺミカンの作り方は、細かく砕いた干し肉とドライフルーツを混ぜ合わせたものに、動物性脂肪(ラードなど)で固める。

北米大陸の原住民たちの間ではアメリカバイソン、ヘラジカ、クランベリーなどが用いられたが、基本的に手に入るものであれば何でも良いが、肉類はエネルギー摂取、フルーツはビタミンCの摂取のためである。ラードによって密封状態になるので1年は保存することができたと言われる。ロバート・スコットやロアール・アムンセンなどのかつての極地探検家はぺミカンを携帯していた。

日本ではかつての大学山岳部や社会人山岳部では長期の山行ではぺミカンを携帯食としており、各自で手作りして携帯していたという。もともとは、ぺミカンはカナダ先住民族のクリー語ではピミーカーン(Pimihkan)で、Pimiは脂肪を意味している。現在はフリーズドライが主流であり、ぺミカンを知っている人は少なくなっている。