ベルクシュルントの意味 登山用語

ベルクシュルント

ベルクシュルント(ドイツ語:Bergschrund)とは、Bergは山、Schrundは裂け目(クレバスのこと)の意味である。そのまま訳すと山側亀裂などという言葉になり、ぴったりくる日本語訳がないが、氷河の割れ目を意味している。

氷河が下へ移動するときに段差などで大きく亀裂(クレバス)が形成された場合に使われる。ヨーロッパのドイツ語圏ではこの意味合いで使われている。ひるがえって、氷河が無い日本では、氷河が雪渓に置き換わって解釈されている。雪渓と岩壁の間にできる割れ目のことをベルクシュルントというようになっている。

ドイツ語本来のベルクシュルントとは意味が異なるのが分かる。だが、この場合の意味では氷河を雪渓に置き換えたとしても、Landkluft(ラントクルフト)を当てはめるほうが正しい。Landkluftもドイツ語であり、Landは陸、Kluftは割れ目・亀裂という意味であり、氷河と陸の間の割れ目である。