ベンチレーターの意味　登山用語

ベンチレーターとは、換気口のこと。テントに取り付けられているものが主流だったが、最近はウェアにもベンチレーターが取り付けられている。

まずテントの場合、狭く閉じ切った空間にいると酸欠になりやすく、ベンチレーターによる換気が欠かせない。ところがこのベンチレーターを風雨の時に完全に閉じてしまうと、新鮮な空気がテント内に入らなくなり、酸欠につながる。

最新のテントのベンチレーターは不測の事態に備えて、芯を取り付けたりして、完全に密閉できないように設計されている。冬山においては雪壁をテントの周りに設営して、直接、雪や風がテント内に入るのを防ぐなど工夫する。ウェアに取り付けられているベンチレーターとは、いうなればメッシュ構造のような穴である。一番汗をかきやすくて熱がこもりやすい場所が脇の下であり、たいていのウェアでメッシュ状のものがついている。これによって熱を外に逃がし、ウェア内で結露（水滴）ができるのを防ぐ仕組みになっている。冬山においては動くと暑くなり、止まると寒くなるのでウェアを調節する余裕がないので、ベンチレーターがついていると便利である。