星月夜の意味 登山用語

星月夜(ほしづきよ)

星月夜とは、秋の季語であり、大気中の気温が下がり湿度も下がる季節になると、空気中の透明度が高くなり、澄んだ秋の夜空は、無数の星が輝いて見えることからきている。

秋〜冬は気温が低く星空観察には寒いが絶好の機会である。特に山中では、街灯などの灯りが周囲になく、等星の低い暗い星でも見ることができ、都会では味わえない夜空を見ることができる。山頂であればなおさらである。

また星だけではなく、月の存在も欠かせない。秋の10月半ば頃になると天候は安定するとはいえ、山の天気は変わりやすく、雲ひとつなく晴れ渡る空が出現するのは少ない。また、山頂で星月夜を見ようと思ったら、秋〜冬は山小屋は営業終了しているので、テント泊が基本となる。

山岳写真家の中には星月夜の撮影をしている人も少なくない。山岳フォトグラファーの菊池哲男もその1人である。なお、星月夜といえば、ヴィンセント・ファン・ゴッホがフランスのアルル地方で描いたと言われる、星月夜の絵画が有名である。