歩荷訓練の意味 登山用語

歩荷訓練

歩荷訓練とは、重い荷物をザックに詰めて、重量・心肺機能を鍛え、重い荷物を背負っても体のバランスが取れるようにするための、トレーニングである。日本アルプスのテント泊縦走登山を目指すのであれば、歩荷訓練は必要である。

テント泊はどうしても荷物が多くなり重量が増えるため、あらかじめ体を慣らしておくという意味もある。現在は様々な装備などが軽量化されているので、約25kg〜30kg程度の重量が目安になる。女性の場合はマイナス5〜10kgとする。まず初めての歩荷訓練では、体が重量に慣れていないので、登山経験のある山から始めるようにするといい。

荷物が重くなると、バランスを崩した拍子に足(足首)を怪我しやすくなるためである。一度登ったことがあれば、ルートや危険個所などが把握できている。重量に慣らすだけなので、中につめるものはスイカや石やペットボトル2Lの水など、何でもいい。重量が減ったら、石などを詰めて元の重量に戻すこと。