強風と積雪に耐えられるためには剛性のテントが丈夫だと言われていた。厳冬期用のテントでもある。丈夫なかわりに、重いという欠点があった。そこに、1975年、リチャード・バックミンスター・フラー博士(Richard Buckminster Fuller)が『ジオデシック理論』※を提唱して以来、アウトドアメーカーのノースフェース(THE NORTH FACE)がこの理論を取り入れた、球体型(ドーム型)のオーバルインテンションを完成させ、1976年のイギリス・カナダ合同パタゴニア遠征隊が使ったテントがオーバルインテンションで、このテントだけが時速200kmといわれる暴風雪に耐えた、という事が起こっている。