山装束の意味 登山用語

山装束(やましょうぞく)

山装束とは、山に適した衣服のことをいう。現代ではアウトドアウェアまたは登山ウェアという。(以降、登山ウェアとする。)登山ウェアの基本的な構成はスリーレイヤーが基本になっており、「アンダーウェア」「ミドルウェア」「アウターウェア」と各層に分けられており、それぞれのレイヤーで機能性が異なる。

ウェア全体の概念としては、速乾性・保温性・防水性が基本的な考え方となっている。一番肌に近いアンダーウェアは、登山中は汗をかいてウェアが濡れがちになることから、汗をすばやく吸収してかつすぐに乾くよう、吸水性・速乾性のある素材が使われることが多い。中間層になるミドルウェアは蒸気を外に逃がしつつ保温性を維持するよう、ウールやフリースなどの素材が使われる。

アウターウェアは最も重要な部分で、蒸気は外に逃がしつつ水滴は中に入れない防水透湿性の素材が使われる。あるいは強風に晒されて体を冷やさないよう、耐風性のある素材が採用される。アウターウェアは時期と天気によって着るものがことなるが、レインウェアやウィンドシェル、ダウンジャケットなどがある。下半身も上半身のスリーレイヤーと同じ考え方である。グローブも厳冬期の登山なとでは、インナーグローブをはめてから、合うたグローブを着用する。首はネックスカーフ、顔は目出し帽またはマスク、目を保護するためのゴーグルやサングラスなど、足は登山靴にスパッツなどである。