山人の意味 登山用語

山人(やまびと)

山人とは、二通りの意味がある。

【1】山岳地で暮らしている人、または山で生計を立てている人。かつては樵(きこり)や猟師などがいたが、現在では従事する人が少なくなっている。山岳ガイドと呼ばれる人たちも山で生計を立てているので「山人」と言うこともできる。

【2】日本の山間地に住んでいた伝説の人。柳田國男の著書『山の人生』に数多くの事例が乗っており、背丈は2m以上あり、顔は赤くて全身に毛があり、裸でいた。言葉を話さないか、話しても意味のない言葉を発し、だますと激しく怒り、恨みを永久に忘れないという。漂流した外国人ではないか、という説もある。外国でも、ネパールではイエティ、アメリカではビッグフットやサスカッチとも呼ばれている。

現在では、クマではないかとも推測されているが、いずれにしても実際に見た人がいないため、推測の域を出ない。麓で水稲耕作を営む人々にとって山は信仰と畏怖の対象であったから、人々の心が生み出したものだとも言われている。なお、山人は読みが違うと全く違う意味になる。