雪が腐る
雪が腐るとは、気温が上がると雪が融けて柔らかくなった状態のことをいう。スキー用語ではシャーベットと言うのでこちらのほうが分かりやすいかもしれない。
冬の間に積雪した雪は、春先になると気温が上がり、太陽の光も温かくなってくると、雪が融けはじめてきて水分を含んだ重い雪になる。その雪の上を歩くとぐちゃぐちゃになりやすく、登山では歩きにくく、スキーでは滑りにくくなるのである。登山においては足が取られやすくなり、厳冬期の冬山登山に比べるとかなり体力を消耗しやすくなる。
春先に登山する場合は、午前中は気温が低く雪の状態が良いので、午前中には山頂や山小屋などの目的地に到達しておくようにするといい。午後は気温が上がり、雪がぐちょぐちょになってきてので歩きにくくなる。こういった柔らかい状態の雪の上を歩くと踏み抜きやすくなるのでスノーシューあるいはワカンを用意しておくといい。もちろん気温はアイゼンとピッケル(場合によってはストック)である。