雪山三種の神器の意味 登山用語

雪山三種の神器(ゆきやまさんしゅのじんぎ)

雪山三種の神器とは、冬山の雪崩対策として、冬山登山必携の「ビーコン」「スコップ」「スローブ」の3種の道具のことをいう。

ビーコンは遭難者を探す電波探知機、スコップは雪を掘りおこす登山用の小型のもの、スローブはゾンデ棒ともいい遭難者が埋もれているかを地面に突き刺して探すもの、である。冬山で行動中はビーコンを常に「発信モード」に設定しておく、雪中でテント泊する場合も同じである。パーティ登山の場合、万が一、同行者が雪崩に巻き込まれて姿が見えなくなったとき、他の同行者はビーコンを「受信モード」に切り替えて、遭難者の電波をキャッチできるようにして探す。

雪崩に巻き込まれてしまった場合、とっさに送信モードに切り替えする必要がある。ビーコン以外の道具はその他の目的にも使える。スコップは未使用時は分解できるようになっており軽量のものもある。雪壁を積み上げてイグルーの作成や、穴を掘って雪洞を作成できる。スローブはイグルーや雪洞を作成する場所の積雪量を把握するのに使える。