ユマールの意味 登山用語

ユマール

ユマール(商標:Jumar)とは、岩壁などで垂直に張られたフィックスロープ(固定されたロープ)を登るための器具。登高器である。カムの動きによって、上には上がるが、下には移動しない仕組みを持つ。

ユマールという名前は考案者であるスイス人のE.JusiとW.Martiの2人の名前をとったもの。1959年に考案されて以来、現在でも使われている。アッセンダー(登高器)といえば、かつてはユマールが圧倒的なシェアを占めていることもあり、アッセンダーの代名詞はユマールとも言われていた。

現在はさまざまなアッセンダーが開発されている。なお、ユマールはフリークライミングでは使用することはないが、リードクライミングやアルパインクライミングでは使用される。たとえば、エベレスト登山では、シェルパがルート工作時に最終キャンプ地から山頂までフィックスロープを張ることになっており、登山者は自分のハーネスに装着したロープとユマールを結び、フィックスロープに取り付けて登るのである。