ラッセルの意味 登山用語

ラッセル

ラッセルとは、雪山登山で、深雪のなか、雪を踏み固めながら、道を切り開いて進むことをいう。ラッセルは体力を相当要するうえに、行程の時間もかかる。パーティ登山の場合は、先頭者がラッセルを行うことになるが、1人がずっと行うのではなく、パーティの中で交代しながら進む。

雪上歩行を補助する道具として、わかんやスノーシューがあるが、雪山登山においてはスノーシューのほうが浮力が強いので、こちらが選ばれることが多い。ラッセルを行う時は、やみくもに前進すればいいのではなく、雪の深さに応じた歩行技術がある。雪が浅いところでのラッセルは、普通に歩くのと同じような感じで可能だが、雪が深いところでのラッセルは、普通に歩くような歩行では足が雪に阻まれて不可能である。足を後ろに引き、そこから弧を描くようにして大きく外側に踏み出すような歩き方になる。

普通の登山では大股歩きは疲労を増すのですすめられないが、深雪時においては、大股で歩くことで歩行数を減らせるので、疲労を軽減できることになる。