陸風の意味 登山用語

陸風(りくかぜ)

陸風とは、太陽が沈むと、陸地の空気はいち早く冷え込み、まだ暖かい海上に向かって、陸地から風が海に向かって吹きだす。陸風は風速5m/sを超えることはない。陸風と対で持ちだされるのが海風である。海風は、日中に海から陸地に向かって吹きこむ。

日中は太陽によって空気が温められ陸地の暖かい空気が上昇するので、海から陸地に向かって風が吹きやすくなる。海風は内陸10kmくらいまで入り込む。風速は5〜7m/s程度である。分かりやすく言えば、桶や浴槽などで、お湯が熱いと感じる時、冷水を入れると、冷水のほうが底にたまりやすい。

逆に、お湯がぬるいと感じるときに、熱湯を入れると、冷水に比べて底にとどくまで時間がかかるので、早く暖かくしたい場合はかき回すと思うが、空気も同じで、温かい空気は上昇しやすく、冷たい空気は地表付近に残りやすいのである。日中は海風、夜間は陸風、というこの風循環は海陸風ともいう。沿岸地方の気象現象である。