リストループの意味　登山用語

リストループ（英語：wrist loop）とは、アックス（ピッケル）やアイスバイルなどにひもを取り付けて手首に巻く方法である。このほかに肩掛け式タイプがある。両方とも、アルパインクライミングあるいは氷壁などをクライミング中に、アックスやアイスバイルを落とすことがないよう、体に密着させる方法である。

ひものことはリーシュという。アルパインクライミングでは手足を使って登攀したり、氷壁登攀もあり、雪上歩行もありと、アックスの使い方もさまざまなので、リーシュはひもが長い肩がけ式のものが好まれ、肩がけしたり、登攀の際には手首に巻いたりして使われる。一方、アイスクライミングでは、アックスの先またはアイスバイルの先を氷壁に打ち込みながら登り、かつ安全確保のためロープをセットしながら登攀する場合もある。そのためには手が自由になり、かつアックスやアイスバイルが落ちないよう、フィフィやカラビナをスリングに結び、ハーネスに掛けておく、などクライマーによってさまざまな工夫がなされている。