ロープバーンの意味 登山用語

ロープバーン

ロープバーン(英語:Rope burn)とは、ロープと摩擦が生じた時にできる火傷のこと。フォール(ロープを持っているが、バランスを崩して滑り落ちるなど)する時にロープが体に絡ってしまうとロープバーンを作りやすい。足にロープバーンができることが多い。火傷の一種なので、治療法としては「湿潤療法」が向いている。

かつては患部を消毒して軟膏を塗りガーゼで覆う方法が主流であったが、ガーゼを交換する際に再生途中の皮膚組織がガーゼに張り付いてしまい、ガーゼ交換の際に再生途中の皮膚組織を破壊してしまうという欠点があり、今ではこの方法は採用されていない。

「湿潤療法」とは患部を乾燥させず、滲出液を保つよう保湿させながら治療する方法である。簡単な方法は、患部をきれいにした後、軟膏を塗り、ラップで覆うというもの。火傷用の被覆剤が市販されているので、それを使用するのもいい。(被覆剤とは余分な滲出液を吸収しながらも患部を保湿するパッドのこと。)