ロッククライミング
ロッククライミング(Rock Climbing)とは、岩壁登攀のことであり、1924年にヨーロッパから帰国した藤木九三(ふじきくぞう)によって日本に紹介された。1928年には、水野祥太郎や西岡一雄らとともにRCC(ロッククライミングクラブ)を設立した。
このクラブは1933年には解散したが、のちにこの流れを汲み、1958年に第二次RCCが奥山章によって設立され、藤木は最高顧問になっている。第二次RCCは、クライミングとアルピニズムの発展を期しての設立であった。やがて、第二次RCCは、日本各地で岩場を開拓したほか、アルプス三大北壁、ドリュー北壁などの難壁に成功し、1973年にはエベレスト南壁(現在の南西壁)に遠征隊を送っている。この時は天候の急変により、途中で登頂を断念しているが、同年の秋に第2次遠征隊を派遣し、南東稜からの登攀を果たしている。
なお、現在のフリークライミングで使用されているグレードは第二次RCCが作成したグレードが元になっている。