JAC
JAC(The Japanese Alpine Club)とは、公益社団法人日本山岳会の英字略称である。当時日本に来ていたイギリス人宣教師ウォルター・ウェストンが、小島烏水らにイギリス山岳会に倣って日本にも山岳会を創設することを提案した事がきっかけで、1905年、小島烏水らによって創設された。
1905年10月14日に初会合が開かれたことから、この日を創立日としている。日本山岳会の活動としては、1925年槙有恒らによる、マウント・アルバータの海外遠征が始まりである。1937年には上高地にウェストンのレリーフを設置したが、折しも数年後には第二次世界大戦が勃発し、ウェストンのレリーフは軍隊に没収される前に、東京に運んで来て隠し、戦後1947年にに再設置したという。この年から毎年ウェストン祭を開催している。1953年からマナスル登山隊を数回に渡って派遣し、1970年にエベレスト登山隊を派遣している。
以降、数々の海外遠征隊を結成している。登山活動だけではなく、尾瀬や上高地などの自然保護活動、高所医学の研究など、文化活動も行っている。近年では会員の高齢化と会員の減少に伴い、2012年4月にYOUTH CLUBという若手だけの組織を結成し次世代の育成を目的としている。またYOUTH CLUBの中にFULBARI Seriesという39歳以下女性限定の組織も形成するなど、若年層を取り込んだ活動に力を入れ始めている。