RCC
RCC(Rock Climbing Club、ロッククライミングクラブ)とは、1924年、藤木九三(ふじききゅうぞう)、水野祥太郎、西岡一雄らを中心とする関西地方のクライマーたちによって兵庫県神戸市で設立された、日本初のロッククライミングを目的とするクラブであった。1933年には解散している。
このRCCには、単独行で有名な加藤文太郎も所属していた。中心的人物であった藤木久三は、大正〜昭和前半期を代表するロッククライマーである。京都生まれの新聞記者であり、1919年、朝日新聞社の神戸支局長として神戸に赴任したときに、六甲山の岩場登りに初めて触れた。六甲山の岩場をロックガーデンと名付け、やがてRCCを発足させたのである。
1925年には穂高岳・滝谷コース、1926年からは秩父宮のお伴でヨーロッパのモンブラン、マッターホルンなどを登山している。なお、甲子園球場名物の「アルプススタンド」は藤木が命名したといわれている。